蒲生ケ池の魅力

【蒲生ケ池・カモノ堤】
蒲生地区の山裾に一風変わった堤がある。
農業用貯水池として江戸時代に造られたと云うから驚いた。

50万tの用水を湛える人工のダム式貯水池だ。
水は11月〜3月の間に上内田川から取り込み貯水し、4〜10月に利用する。
(この間、水は取り込まない)

10 、11月に日干して清掃する。
稜線の低い場所に水の取水口がある。
右側の稜線は、阿蘇の大噴火による火砕流痕で6世紀頃の横穴式古墳群が水没している。日干しの頃には姿を見せている。
貯水期の光景です。
水面は高く空と山を映し出す。
対岸の水際に公園があります。
桜咲く蒲生ケ池のlandscape
山からの吹き下ろす風と田圃からの吹き上げ風が吹いて小波をたてる。
水鳥が飛び交い着水し泳ぎ遊ぶ。
鏡面を狙って待ちました。
四月、桜の頃には、運が良ければこんなリフレクション風景に会えます。
堤の上からの眺めです。私のお気に入りの一つです。
青田の蒲生地区。
ココは江戸時代細川藩の条理性田圃が引き継がれており、レアなlandscapeです。
田圃右手に真っ直ぐ道が走っている。
右手稜線上に不動岩がそそり立つ。
田圃右手の道の先から振り返って堤を観たくなった。こんな風景に会えます。
これは人工の堤です。田圃から観たくて降りて振り返ったら…スケール感半端なかった❣️
位置を変えて堤を見上げる。
何も無いところに人力で造ったのだから驚く。

田圃の一角に目をやると、畔に古そうな石や土塊が転がっていた。
11月、日干し状態の貯水池。
水位調整は、現在では機械化されている。
遠山神社の一角に遺構造物が並んでいる。
コレ、石を彫り抜いて水位調整していた。
この森は阿蘇の大噴火で出来たて火砕流痕です。
水が干上がると横穴古墳群が姿を見せる。
「子供の頃、遠足で来たことがある。穴に入ったらゲジゲジがいたなぁ^_^」って。
地元の方の話でした。
江戸時代細川藩の頃、中村手長(行政区)の遠山惣庄屋が手配して堤を造成した。
遠山神社⛩として今でも見守っておられます。
堤から右側の稜線上に奇妙な岩が見える。
不動岩です。数億年を経たさざれ石と云う。
桜咲く頃には、この様な平和な光景に心和みます。

熊本県山鹿市
不動岩からの展望です。
左手は蒲生ケ池の堤と蒲生地区の田圃です。


kikuchisky 菊池川流域日本遺産ガイド

JAPAN、熊本県、菊池川流域は二千以上前から日本人の営みが継続されている珍しい土地です。この文化的な史跡と歴史を学び後世へ繋ぐ為のガイド(案内人)をしています。 日本人のルーツ伝記の一つとして興味深い事と思います。 菊池川流域をお訪ねの際には、ご一報下さい。 ご案内させて頂きます。

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